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ダブルミーニング

商標登録をする場合、何よりも大事なのは、商品やサービスのネーミング(名前)になります。
ネーミングは、キャッチーであり、消費者の側がそれを簡単に口に出来るようなものだったり、インパクトを持っている必要があります。そうでなければ覚えてはもらえません。
そのネーミングを聞いただけで、パッと関連商品やサービスといったものを想像出来るものであれば、良質な商標登録のネーミングと言えるでしょう。
シンプルなネーミングであれば、キャッチーであり、インパクトを残すことはできやすいでしょう。
しかしながら、ほとんどのシンプルフレーズは、すでに商標登録をされていたり、著名商標の類似ネーミングとして引っかかる場合が非常に多いものなのです。たかがネーミング、されどネーミングです。慎重に考えましょう。
実際にリサーチをしてみるとわかると思いますが、著名商標とかぶらないようにするだけでも、使えるネーミングの幅というのが非常に制限されることが分かるでしょう。シンプルなものは、もうほとんど使われているからです。
そういった意味では、やはりどうしても複雑なネーミングになってしまうのです。
そこでオススメしたいのが、ダブルミーニングを持っているものをミックスさせて作る造語ネーミングというものです。
こういったものを上手に使った商標登録のネーミングをここでは一部ではありますが、紹介をしていきましょう。
その筆頭がSONYのVAIOです。
主にノートやモバイル系のPCとして有名な商品ですが、SONYはこのVAIOというネーミングに「VIDEO」、「AUDIO」、「INTEGRATED」、「OPERATION」というそれぞれの意味の頭文字をくっつけて作成されたネーミングになります。
これは音楽プレーヤーやテレビやビデオなどの映像関連の先駆者であるSONYが、パソコンでもそれらの機能を総合的に取り扱えるものであるパソコンでありたいという意味合いを込められています。
その上で生命を意味しているBIOの読みの響きを混ぜあわせたまさにダブルミーニングを持つ商標登録のネーミングになります。
パソコン機器としての最先端の機械技術とは相反した生命や自然といったものを感じさせるネーミングをその意味合いに込めることで、それを知った消費者の心にインパクトとズレを生じさせているわけです。
ネーミングにお困りの方は、ダブルネーミングでインパクトを与えてみてはいかがですか?

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